有名な論理クイズに「天使と悪魔」という問題がありますが、そこに人間が加わった「天使と悪魔と人間」の問題は、難易度がぐんと上がります。
嘘つき悪魔と正直天使よりも、嘘も真実もいう人間が1番厄介な存在かも…
「天国の門、地獄の門」は、超大手外資系コンサルティング会社の面接で出された有名な問題なので、ぜひチャレンジしてください!
論理クイズ:天使と悪魔と人間
3人の女性がいます。
外見からはわかりませんが、1人は天使、1人は悪魔、1人は人間です。
天使は真実しか言わず、悪魔は嘘しかつきません。そして人間は真実と嘘を使いわけます。
3人は次のように言っていますが、それぞれの正体を教えて下さい。
- A「私は天使ではありません。」
- B「私は人間ではありません。」
- C「私は悪魔ではありません。」
まずAの「私は天使ではありません」に注目します。
この発言から、Aが天使でないことが明らになります。
天使は本当のことしか言わないから、Aは天使じゃないことになるんだね。
A:人間
B:天使
C:悪魔
ヒントで、Aは天使ではないと書きましたが、Aは悪魔でもありません。
なぜなら、Aが悪魔だと仮定すると、悪魔は嘘しかつかないので、「私は悪魔ではありません。」と言うはずです。
なるほど。じゃぁ、Aは人間だね!
残っている「天使」と「悪魔」も同じように考えるよ。
Bは「私は人間ではありません。」と言っていますが、もしも悪魔だとしたら正直なことを言ってることになります。
たしかに!
悪魔なら「私は悪魔ではありません。」って言うはずだもんね。
なので、Bは天使ということになり、残ったCが悪魔です!
論理クイズ:天国の門、地獄の門
あるところに天使と悪魔がいました。
天使は必ず真実のみを言い、悪魔は必ず嘘をつきます。
そして天使は天国の門の前に座り、悪魔は地獄の門の前に座っています。
外見からはどちらが天使でどちらが悪魔か、また、どちらが天国の門でどちらが地獄の門かは分かりません。
あなたは天国に行くために、どちらか一方に一度だけ質問することができます。
あなたはどのような質問をすれば、天国へ行くことができるでしょうか?
「あなたは天使?」「あなたは悪魔?」や「こっちは天国?」「こっちは地獄}」といった質問ではありません。
(例)自分から見て右側の人に「こちらは私から見て右ですか?」と質問する。
もしも天使であれば正直に「はい」と答えるから、そのまま進んでOK!
もし悪魔なら「いいえ」と嘘を言うはずだから、反対側の門を選べばいいんだね!
地球は自転していますか?
→「はい」と答えたら、それは天使なのでその扉を進めばOK!
→「いいえ」と答えたら、嘘つき悪魔なので逆の扉へと進みます。
論理クイズ:天国への道と地獄への道
あなたは天国に向かって歩いているのですが、分かれ道にあたりました。
どちらかが天国につながる道で、どちらかが地獄につながる道です。
そして分かれ道のところには2人の門番が立っています。
1人は必ず真実を言う天使ですが、もう1人は天使の格好をした嘘つき悪魔だと知りました。
あなたはどちらか1人に一度だけ質問が許されています。
門番はその質問に「YES」か「NO」でしか返事をしてくれません。
あなたが確実に天国に行くには、何と質問すればよいでしょうか?
天使が天国に続く道の前、悪魔が地獄に続く道の前にいたら簡単でしたが、そうとは限りません。
天使に聞いても悪魔に聞いても、同じ答えが帰ってくる質問を考えましょう!
(例)どちらか片方の道を指差し「私が『この道は天国ですか?』と聞いたら、あなたは『 YES 』と答えますか?」と質問する。
- 答えが「YES」ならその道が天国
- 答えが「NO」なら反対の道が天国
このように、1つの質問の中に2つの疑問をふくめることで、確実に天国への道を選ぶことができます。
詳しく解説していきます!
指さした道が天国だったら天使も悪魔もYESと言う
- もしも聞いたのが天使なら…
「この道は天国ですか?」に正直に「YES」と答えます。
だから
「『この道は天国ですか?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問にも「YES」と答えます。
- もしも聞いたのが悪魔なら…
「この道は天国ですか?」に嘘を言うので「NO」と答えます。
だから
「『この道は天国ですか?』と聞いたら『YES』と答えますか?」
の質問には「YES」と答えます。
なるほど!
悪魔は「『この道は天国ですか?』と聞いたら『はい』と答えますか?」に「NO」と答えたら正直になってしまうもんね!
天国を指差していたらどちらの答えも「YES」になるから、指差した道を進めばOKだね!
指差した道が地獄だったら天使も悪魔もNOと言う
- もしも聞いたのが天使なら…
「この道は天国ですか?」に正直に「NO」と答えます。
だから
「『この道は天国ですか?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問にも「NO」と答えます。
- もしも聞いたのが悪魔なら…
「この道は天国ですか?」に嘘を言うので「YES」と答えます。
だから
「『この道は天国ですか?』と聞いたら『YES』と答えますか?」
の質問には「NO」と答えます。
地獄を指差していたらどちらの答えも「NO」になるから反対の道を選ばなくちゃ!
この問題のまとめ
「この道は天国ですか?」と質問した時の天使と悪魔の答えはバラバラになります。
これでは天国への道は分かりません。
天国 | 地獄 | |
---|---|---|
天使 | YES | NO |
悪魔 | NO | YES |
「『この道は天国ですか?』と聞いたら『はい』と答えますか?」と質問した時の天使と悪魔の答えは一致します。
これで確実に天国への道が分かりますね!
天国 | 地獄 | |
---|---|---|
天使 | YES | NO |
悪魔 | YES | NO |
論理クイズ:天国への階段、地獄への階段
あなたは天国に向かって歩いています。
すると目の前に2つの階段が現れました。
どちらかが天国への階段で、どちらかが地獄への階段です。
そして階段の前には門番が3人立っており、1人は「必ず真実を言う天使」、1人は「必ずウソをつく悪魔」、1人は「真実もウソもつく人間」です。
しかし見た目からは、天使、悪魔、人間の見分けがつきません。
あなたは「誰か1人を選んで質問する」を2回まで行えます。
門番はその質問に「YES」か「NO」でしか返事をしてくれません。
そして門番同士は互いの正体を知っています。
あなたが確実に天国に行くには、どのように質問すればよいでしょうか?
まずは1回目の質問で真実も嘘も言う人間を排除しましょう。
門番をそれぞれA・B・Cとし解説します。
- 1回目質問・・・
Aの門番に対し「私が『Bは人間ですか?』と聞いたら、あなたは『YES』と答えますか?」と質問する。
→答えが「YES」なら2回目の質問はCに、
→答えが「NO」なら2回目の質問はBにします。
- 2回目質問・・・
どちらかの階段を指差しながら「私が『この階段は天国行きですか?』と聞いたら、あなたは『YES』と答えますか?」と質問する。
→答えが「YES」なら指差した階段が天国。
→答えが「NO」なら反対側の階段が天国。
難しい問題なので詳しくめとめます!
- 人間以外を探す
真実も嘘も言う人間には何を質問しても正確な答えは分かりません。
だから一回目の質問の目的は、人間以外を探すことになります。 - 天国への階段を特定する
残ったのは天使か悪魔の状態です。
1つの質問に2つの疑問を入れる方法で、天使も悪魔も同じ答えになる質問をし、天国への階段を特定します。
1回目の質問/人間以外を探す!
質問は1人を選んで2回できるルールでした。
まずAの門番に対して質問していきますが、Aが正直天使でも嘘つき悪魔でも同じ答えを言う質問がこちら。
「私が『Bは人間ですか?』と聞いたら、あなたは『YES』と答えますか?」
もしBが人間じゃなかったら天使も悪魔もNOと言う
- 門番Aが正直天使なら…
「Bは人間ですか?」に正直に「NO」と答えます。
だから
「『Bは人間ですか?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問にも「NO」と答えます。
- 門番Aが嘘つき悪魔なら…
「Bは人間ですか?」に嘘を言うので「YES」と答えます。
だから
「『Bは人間ですか?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問には「NO」と答えます。
「『Bは人間ですか?』と聞いたら『YES』と答えますか?」に「YES」と答えたら正直になってしまうね!
答えが「NO」ということは、Bは人間ではないと分かったね!
じゃぁ、2回目の質問はBにすれば良いってことか!!
もしBが人間だとしたら天使も悪魔もYESと言う
- 門番Aが嘘つき悪魔なら…
「Bは人間ですか?」に正直に「YES」と答えます。
だから
「『Bは人間ですか?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問にも「YES」と答えます。
- 門番Aが正直天使なら…
「Bは人間ですか?」に嘘を言うので「NO」と答えます。
だから
「『Bは人間ですか?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問には「YES」と答えます。
答えが「YES」ということは、Bは人間だということなんだね!
てことは、Bが人間で決まりだから2回目の質問は、AかCにすれば良いのかな!?
ちょっと待った!
門番Aが人間の可能性があるよ!
質問をしている門番Aが人間の可能性があるため、Aへの2回目の質問は最初からするつもりはありません。
もしもAが人間だった場合、残された2人は天使か悪魔のどちらかになるので、上記の質問で「人間以外」を正確に探せますね。
2回目の質問/天国への階段を特定
さて、1回目の質問で答えが「NO」なら2回目の質問はBへ、「YES」ならCへすると分かりましたね。
それでは2回目の質問ですが、1回目と同様に天使でも悪魔でも同じ答えを言う質問をします。
どちらかの階段を指差し
「私が『この階段は天国行き?』と聞いたら、あなたは『YES』と答えますか?」
もし指差した方が地獄なら天使も悪魔もNOと言う
- 門番Aが正直天使なら…
「この階段は天国行き?」に正直に「NO」と答えます。
だから
「『この階段は天国行き?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問にも「NO」と答えます。
- 門番Aが嘘つき悪魔なら…
「この階段は天国行き?」に嘘を言うので「YES」と答えます。
だから
「『この階段は天国行き?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問には「NO」と答えます。
さっきと同じで、
悪魔は「『この階段は天国行き?』と聞いたら『YES』と答えますか?」に「YES」と答えたら正直になってしまうよ。
答えが「NO」の場合は、指差した逆の階段が天国ってことだね!
もし指差した方が天国なら天使も悪魔もYESと言う
- 門番Aが正直天使なら…
「この階段は天国行き?」に正直に「YES」と答えます。
だから
「『この階段は天国行き?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問にも「YES」と答えます。
- 門番Aが嘘つき悪魔なら…
「この階段は天国行き?」に嘘を言うので「NO」と答えます。
だから
「『この階段は天国行き?』と聞いたらあなたは『YES』と答えますか?」
の質問には「YES」と答えます。
答えが「YES」だから、指差した段が天国っだって分かるね!!